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ティラノサウルス産状骨格(解説)

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このティラノサウルスの産状骨格は1988年アメリカモンタナ州チャールズ・M・ラッセル自然保護区で発見されたMOR-555をもとに作成しています。ワンケル・レックスというあだ名で呼ばれるティラノサウルスです。
前足は特に完全な状態で発見されました。のちの研究から、死亡時18歳の亜生体であることが分かっています。オリジナルの化石は50年間の展示契約でアメリカのスミソニアン国立自然史博物館に2019年から展示されています。

※スミソニアン国立自然史博物館のバーチャルツアーのキャプチャー画像です。The Smithsonian National Museum of Natural History's Virtual Tour link is from here. スミソニアン国立自然史博物館HPはこちら.

恐竜センターでは後ろに産出層であるHell Creek累層が露出するバットランドの写真を貼っており、発掘しているような写真を撮影することもできます。

ティラノサウルスとは?

さて、ティラノサウルスとはどういった生物だったのでしょう。Tyrannosaurus rex という学名の意味は古代ギリシャ語の「Tyrant [Τύραννος]; 暴君」「sauros [ὁ σαῦρος];トカゲ」とラテン語の「rex; 王」です。後期白亜紀、現在の北米大陸の西側を形成する「ララミディア大陸」に生息していました。

9400万年前の大陸図(Paleomapprojectより引用・一部改変)

当時ララミディア大陸とユーラシア大陸にはベーリング陸橋があり、つながっていました。ティラノサウルスの親戚であるタルボサウルスは北米からアジア(モンゴル)にわたってきたティラノサウルスが進化、適応したと考えられています。タルボサウルスとティラノサウルスの違いについては別の記事で。

「暴君王」「超肉食恐竜」という言葉通り、非常に肉食に特化していたことが近年知られています。幅が広くかなりの力に耐えられる構造をした頭骨と太く鋸歯が発達していること、さらにほかの恐竜骨化石に残されたティラノサウルスの歯の痕跡から、「骨ごとバリバリ食べる」ことができたといえます。また、獲物を正面から見据えることができる目の位置から、獲物までの距離を正確に測ることもできました。

さらに子供のティラノサウルス(最初は別種としてナノティラヌスと名前を付けられていました)は足がすらっと長く、大人より早く走れることから、群れで狩りをしていた可能性もあります。

もしもティラノサウルスの群れに襲われたらひとたまりもありませんね。

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